強度行動障害の資格の取り方 基礎研修 編
強度行動障害がある方の支援として、強度行動障害の研修に行って勉強する方法があります。
この研修は、【基礎研修】と、【実践研修】に分かれており、その人の障害の特性を理解し、
支援していくことに役立ちます。
このページでは、基礎研修についてどのようなものかご説明いたします。
- 平成25年度に、強度行動障害支援者養成研修事業として、都道府県地域生活支援事業として
- まずは、基礎研修がはじまりました。翌年度、さらに実践研修が始まりました。
- 実践研修に関しましてはまた、記事にしたいと思います。
強度行動障害とは?
- ・直接的な他害(噛みつき、頭突きなど)や、間接的な他害(睡眠の乱れ、同一の保持など)
- 自傷行為などが「通常考えられない頻度と形式で出現している状態」を指しています。
- ・家庭で通常の育て方をして、かなり養育努力があっても、著しい処遇困難が持続している
- 状態のことを言います。
- ・精神的な診断(例:知的障害、自閉症、総合失調症)ではありません。
- ※報道障害児(者)研究会1989より
強度高度障害になりやすい人
- ・強度行動障害になりやすい人は、重度、最重度の知的障害があったり、自閉症の特徴が強い、
- コミュニケーションが苦手な人と言われています。 障害特性(コミュニケーションの苦手さ
- や、感覚の過敏性など)に環境がうまく合っていないことや、人やその場に対する嫌悪感や、
- 不信感を高め、行動障害をより強いものにしてしまいます
- 日本には強度行動障害の人がどれくらいの人がいるの?
- はっきりした人数がわからないのが現状のようですが、約8000人と言われています。
強度行動障害 基礎研修の目的とは?
行動障害の状態にある人のなかで、生活環境への著しい不適応行動が、たくさんあらわれる、
いわゆる「強度行動障害」の状態にある人は、自傷、他害行為など、危険を伴う行動をたくさん
していまうため、日常生活に困難が生じている場合が多いです。
また、現状では事業所さんでの受け入れが消極的であったり、身体拘束や行動制限などの虐待に
つながる可能性も、心配や不安視をされるところです。
そして、その解決策として、障害特性の理解に基づく適切な支援を行うことによって、強度行動
障害が低減し、安定した日常生活を送ることができることが知られています。
まずは、強度行動障害とは、どのような人なのかを知ることから、
支援が広まることを目的としています。
誰でも強度行動障害 基礎研修 を受けれるの?
強度行動障害基礎研修の受講対象者は、その都道府県にに所在する障害福祉サービス事業所等にお
いて、知的障害、精神障害のある児者を支援対象にした業務に従事している者、もしくは今後従事
する予定のある者。が多いですが、興味のある方は一度研修事業者に問い合わせてみてください。
その研修事業者によって、受講者の要件、開催時期、オンラインで完結するかなど、料金も様々で
すので、都道府県のホームページなどに紹介の記載があると思います。
強度行動障害 基礎研修 の内容は?
強度行動障害 基礎研修の内容は?一体何を学ぶのでしょうか?
【基礎研修】 ある都道府県のカリキュラム トータルで12時間ほどです。
- ・強度行動障害がある人の基本的な理解
- ・強度行動障害に関する制度、支援技術の基礎的な知識
- ・演習
- ・基本的な情報収集と記録などの共有
- ・行動障害がある人の固有のコミュニケーションの理解
- ・行動障害の背景にある特性の理解
などが学べます。
私も強度行動障害 基礎研修 を受けに行ってきました
実は私も、強度行動障害 基礎研修を受けに行ってきました。
強度行動障害基礎研修を受けた感想は、
私は、直接支援者ではなく、障がい福祉専門の行政書士としてですが、福祉の少し遠い隅っこで
1つの歯車としてお仕事をしています。
主に事業者様の、運営サポートが多いのですが、どういった方が利用するのか、利用者さんの
1つの特性を知ることができ、そしてそのご家族の思いも、知ることができ、とても勉強になり
ましたし、強度行動障害について理解も深まりました。
また、さらに多くの方の理解が広まるように、私も願っております。
今回は、株式会社ヒポクラテスさんの行っている強度行動障害支援者養成研修 基礎研修 を受講しました。
受講料は17000円税込 で、テキスト代が別途かかります。
株式会社ヒポクラテス
http://kyoudo-koudou.com/

千葉 直子
2023 年 3 月 障がい福祉専門の「あいまり行政書士オフィス」 へ事務所名を変更
専門分野:障害福祉
高校・大学とボランティア部に所属
福祉系大学を卒業
【セミナー実績】
障害福祉行政書士のための法令と事例解説
行政書士向けコミュニティでのセミナー