「児発管」と「サビ管」違い
~児童発達支援・放課後等デイサービス様向けに!!~

はじめに
障害福祉サービスの現場では、利用者さん一人ひとりに合った支援をおこなうために、専門的な役割を担う職種が存在します。
その中でも特に重要なのが、「児童発達支援管理責任者(児発管)」と「サービス管理責任者(サビ管)」
この2つの資格に焦点をあてます。
名前や、職務のイメージが似ていることからよくこの2つの資格がわからなくなり、混同していまいます。
実は 、支援の対象・仕事内容・必要な研修・法的根拠 において明確な違いがあるんです。
制度を正しく理解することは、事業所の円滑な運営や指定申請に直結する重要なポイントです。
本記事では、児発管とサビ管の役割を整理し、それぞれの違いを分かりやすく解説します。
これから事業所の開設を検討している方や、配置人員の要件に不安を感じている方にとって、
お役に立てましたら幸いです。
1. 児童発達支援管理責任者(児発管)とは?
児童発達支援管理責任者(通称:児発管)は、障害のある子どもたちが適切な支援・サポートを受けられるように、
支援全体の計画・管理を担う、福祉の専門職です 。
根拠法は、児童福祉法に基づいています 。
主な対象者は、主に0歳から18歳までの障害のあるお子さんになります。
- 児童発達支援: 0歳から就学前(原則6歳未満)の障害児が対象 。
- 放課後等デイサービス:主に就学後(6歳以上)の子どもが対象。
通所系サービス
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児童発達支援
未就学の障害児に対する通所支援です。身近な地域で療育や日常生活の支援を行っています。 -
放課後等デイサービス
小学生~高校生までの障害をお持ちや、発達に特性をお持ちのお子さんに対する放課後や長期休暇中の支援。
医療型・センター機能
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医療型児童発達支援
医療的ケアが必要な未就学児に対する療育や支援を提供しています。 -
児童発達支援センター
通所支援に加え、地域の障害児支援の拠点機能(地域の保育園・幼稚園・学校への助言、家族支援など)を担っています。
アセスメント: 子どもの発達課題やニーズを把握します 。
個別支援計画の作成: 一人ひとりに合わせた支援計画を作成します 。
モニタリング :提供している支援内容が適切か、定期的に見直しを行います 。
連携業務 :他の職種のスタッフや保護者と連携し、支援チームの中心的な役割を果たします 。
:保護者・関係機関との連携や連絡調整をします。
資格要件 :保育士、教員、社会福祉士などの資格を持ち、
一定の実務経験を積んだ上で「児発管研修」を修了する必要があります 。
★基礎研修・・・児発管として必要な基礎知識を学ぶ。
★実践研修・・・基礎研修修了後、一定期間の実務経験を経て受講する。
より実践的な支援方法や事例検討を行う。
研修の内容 :障害児支援の制度・法律の基礎
アセスメントの方法と個別支援計画の立て方
保護者・学校・医療機関との連携
発達障害・医療的ケア児の理解
ケーススタディや演習
配置基準 :各事業所に1名以上の配置が義務付けられており、原則として専従での勤務となります 。

2. サービス管理責任者(サビ管)とは?
サービス管理責任者(通称:サビ管)は、障害のある成人の方々が、その人らしい自立した生活を送れるように支援の全体を管理する福祉の専門職です 。
根拠は、障害者総合支援法に基づいています 。
主な対象者は、原則として18歳以上の障害のある方です 。
就労移行支援、就労継続支援A型・B型、生活介護、共同生活援助(グループホーム)など、その他
成人向けの障害福祉サービスが対象です 。
アセスメント: 利用者の状況や希望を把握します。
個別支援計画の作成・管理: 一人ひとりの目標に合わせた支援計画を作成し、管理します 。
必要に応じて計画の見直しを実施
モニタリング:支援内容が適切か定期的に評価・見直しをします 。
連携・指導: 他のスタッフと連携し、支援の質の向上のために指導や助言も行います 。関係機関・家族との連携
資格要件:介護福祉士、社会福祉士などの国家資格、または実務経験を満たした上で、「サービス管理責任者研修」を修了する必要があります 。基礎研修、実践研修があります。
※令和元年度(2019年度)から、サビ管(サービス管理責任者)と児発管(児童発達支援管理責任者)の研修は、基礎研修と実践研修ともに研修カリキュラムが一本化され、共通の基礎研修として実施されるようになりました。
配置基準:各事業所に1名以上の配置が義務付けられていますが、職務に支障がない範囲で兼務が可能な場合もあります 。

サビ管と児発管の違い(比較表)
| 項目 | サビ管(サービス管理責任者) | 児発管(児童発達支援管理責任者) |
|---|---|---|
| 対象分野 | 障害者(大人)向け福祉サービス | 障害児(子ども)向け福祉サービス |
| 配置が必要な事業所 | 生活介護、自立訓練、就労移行支援、就労継続支援A型/B型、共同生活援助(GH)、短期入所など | 児童発達支援、放課後等デイサービス、医療型児童発達支援、児童発達支援センターなど |
| 主な役割 | 個別支援計画の作成・見直し、職員指導、サービス全体の質の管理 | 個別支援計画の作成・見直し、職員指導、療育・発達支援の質の管理 |
| 必要な実務経験 | 障害福祉分野での一定年数の実務経験 | 障害児福祉分野での一定年数の実務経験 |
| 必要な研修 | サービス管理責任者研修 | 児童発達支援管理責任者研修 |
| 利用者像 | 成人の障害者(知的障害、精神障害、身体障害など) | 未就学児~18歳までの障害児 |
| 法的根拠 | 障害者総合支援法 | 児童福祉法 |
まとめ
児発管とサビ管とは、どちらも利用者の個別支援計画を作成し、質の高いサービスを提供する上で欠かせない重要な専門職です。
最大の違いは、児発管が「障害のある子ども」を、サビ管が「障害のある大人」を主な支援対象としている点です。
それぞれが利用者のライフステージに合わせた専門的な支援を支える、福祉現場に必要不可欠な存在と言えます。
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ぜひ、お気軽にご相談ください。
お読みいただきまして、ありがとうございました。

千葉 直子
2023 年 3 月 障がい福祉専門の「あいまり行政書士オフィス」 へ事務所名を変更
専門分野:障害福祉
高校・大学とボランティア部に所属、福祉系大学出身
【セミナー実績】
障害福祉行政書士のための法令と事例解説
行政書士向けコミュニティでのセミナー




